駒形豊のデジタル日記

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7月27日(土)
楽美術館訪問

今日は京都の陶芸家楽吉衛門を訪問の旅に出ることにする。昼11時45分の汽車に乗り、富山へ下車。サンダーバードに乗り換えて京都に向かう筈が汽車が反対にずるのには、いやはや。急遽、魚津に降り、小さい駅で次の汽車を待つ。京都についたのは、6時50分頃、タクシーを飛ばし、楽さん宅に伺う。タクシーが止まると、直ぐにGパン姿の楽さんが出てきた。「これに乗せてくれ」その足で直ぐに外食することになった。


楽吉左衛門君。京都一乗寺「串焼竹茂」にて

割烹というか、くし焼屋というか落ち着いて話し合える良い店だった。トイレにはお香を焚いてあり、BGMはジャズだけなのは有り難い。楽さんの話しには、腹が座っている所があり、相変わらず、視野が広く、面白い男である。「お茶」の世界も今が一つの変わり目だと云う事にも納得できた。今。現在がすべての変わり目に立っていると思う。夜遅くに関わらず、奥様に案内され、自宅前の息子さん宅に泊めて
頂いた。(今不在)有り難し。


楽美術館正面


美術館の横の楽家。入り口の「御ちゃわん屋」の文字が見える。
本阿弥光悦の書(普段に架けてあるのはコピー)

朝8時半には御自宅で食事を頂いた。食後の一服は充分のもの。2碗頂いた。


横長の茶碗


丸みのある碗。いずれも当代

私が楽々朝食を頂いていると「花はかかせない」などと云って、しきりに自宅附近の花を取って、美術館内に活けていた。美術館廊下の掃除、花入れなど、絶えずきれいに来客を迎える準備はホスト側も厳しいものがあるのだろう。


館内の生け花


入り口よりの廊下

11月長岡での再会を約し、別れた。収穫のあった訪問と私は感じた。祇園祭の後であるが、京都は暑く、どこも混んでいる印象だった。



7月26日(金)
伊東の池田ニ十世紀美術館訪問

盛夏の眩い光の中を伊豆半島の海山を通った。朝一新幹線で長岡から東京。東京から更に新幹線で熱海。熱海からローカル電車で伊豆方面。伊東駅で降りバスに乗る。一碧湖にはカシニョール美術館があり、そのあたりは観光客も多そう。その一碧湖の次ぎのバス停が「池田ニ十世紀美術館」。バスを降りて直ぐに坂を上がると洒落た感じの美術館が視界に浮かんでくる。


この設計は、彫刻家の井上武吉氏

建物はスチールで覆われ、天井は完全な自然採光になっているとのこと。訪問してまず、林紀一郎館長を訪れる。とても丁寧に分かりやすく教えてくれる。林先生は御存知。新潟市美術館の前館長で先生の雰囲気にぴったりの現代作品、印象派など素晴らしい作品が揃っている。館長室からは伊豆の山々が見え、時には富士山も見えるという。


林紀一郎館長。前と違う印象はヒゲがなくなったことである。

館内を丁寧に先生は案内してくれた。「うちは、小さい美術館だけれども、ヨーロッパに貸しだしたり、貸し出し件数は多いんですよ」と名品の多いのを自慢される。「1階の個展会場は、高さ3メートルと高い。自然光を取り入れている。3ヶ月の連続陳列ということで個展希望の作家が多い」との事。年間3回の個展をこなすそうである。ちょうど田崎昭作の絵画展を行っていた。地下の常設コーナーがすごい。ピカソ、レジェ、マチス、ミロ、ダリ、アンデ
ィー・ウオーホール、デ・クーニングなどなんでもある。「これがうちのお目玉」とクニーングやマチスを見せて頂いた。

林先生の対応に感謝しつつ美術館を後にする。
池田二十世紀美術館アドレスは、
http://www.nichireki.co.jp/ikeda/

東京に舞い戻り、早速代官山の「木屋ギャラリー」を訪ねる。
加藤社長と再会を果たし嬉しかった。長岡の彫刻家「近藤邦雄」の
展覧会協力をお願いする。加藤氏はやはり頼りになる人である。再会
を約し、代官山を辞した。東京。代官山、どこでも凄い人である。
加藤さんから以前伺った話だと。ポスターの3巨匠は、ロートレック、
カッサンドル、サビニャック(フランス)なのだそうで、カッサンドル
の版画の値段を聞いたら何と、¥15.000-!私でも買える値段ではないか。
しかし。やはり購入は難しいのである。残念。


洒落た木屋ギャラリーの入り口


店内。真ん中のうず巻の彫刻は近藤邦雄の後継者、藤川和弘氏の作品。

PM7時20分、新橋駅近くでキヤノン販売のK部長と一杯やる。どうしても会いたかった男。再会は嬉しかった。夜12時近く長岡自宅に帰る。非常に効率的な一日だった。


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